未公開の映画たち

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【日本未公開作】ブラジル映画「Linha de Passe」(2008)

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作品概要
題名:Linha de Passe(邦題:リーニャ・ヂ・パッシ)
公開日:2008/9/5(ブラジル)
製作国:ブラジル
言語:ポルトガル語
上映時間:113分
ジャンル:ドラマ、スポーツ

スタッフ
監督:ウォルター・サレス
ダニエラ・トーマス
制作総指揮:フランソワ・イヴェルネル
製作:マウリシオ・アンドラーデ・ラモス
ウォルター・サレス
ダニエラ・トーマス
レベッカ・イェルダム
脚本:ジョージ・モウラ
ダニエラ・トーマス
音楽:グスターボ・サンタオラヤ
撮影:マウロ・ピニェイロ ・ジュニア
編集:グスタボ・ジャーニ
リビア・セルパ

キャスト
サンドラ・コルベロニ(クルーザ)
ジョアン・バルダッセリーニ(ドニス)

あらすじ
ブラジル・サンパウロ
4人の息子を持ち、5子を妊娠中のクルーザはメイドとして働きながら、サッカーチーム「コリンチャンス」のサポーターもしていた。
長男デニスは、オートバイで配達人。
次男ヂーニョは、ガソリンスタンドで働く、改宗したクリスチャン。
三男ダリオは、プロのサッカー選手を目指している。
四男ヘジナルドは、バスの運転手であった父を探してバスを乗り継ぐ旅をしていた。
母親と4人の子供たちの運命を描いていく。
評価

Rotten Tomatoes 一般:72/100
批評家:76/100
IMDB 7.2/10

コメント
ブラジルのある一家の人生を切り取った作品です。
日本では、2008年11月22日から30日にかけて行われた「第9回東京フィルメックス」にて上映されました。(正確には、22日17:50の回と28日11:10の回を合わせた2回)
DVD等は発売されていないため、おそらくこの2回の上映のみが唯一、日本語字幕で見ることのできる機会であったと考えられます。

監督はウォルター・サレス。
『セントラル・ステーション』(1998)での、ベルリン国際映画祭金熊賞)受賞、「ゴールデングローブ賞外国語映画賞)受賞でその名を大きく知らしめました。
日本では、鈴木光司原作の邦画『仄暗い水の底から』のアメリカ版リメイク作『ダーク・ウォーター』(2005)で名前が知られるようになったのではないでしょうか。
そんなウォルターが出身国ブラジルを舞台にした作品が本作なわけですね。
ブラジルで暮らす家族たちの物語は、おそらくブラジル国内への共感を得られる作品であったことが窺えます。
日本での正式な公開が見送られたのは、そうしたお国事情に共感しにくいからだったのかもしれませんね。