【日本未公開作】フランス映画「Ma révolution」(2016)
作品概要
題名 | Ma révolution |
公開日 | 2016/8/3(フランス) |
製作国 | フランス |
言語 | フランス語 |
上映時間 | 80分 |
ジャンル | ドラマ |
スタッフ
監督 | ラムジ・ベン・スリマン |
制作総指揮 | |
製作 | ジェローム・ドプファーセバスチャン・アグノエル |
脚本 | ラムジ・ベン・スリマントーマス・ケイリーナタリー・ソーゴン |
音楽 | ジュリアン・ロウラウ |
撮影 | ドミニク・コリン |
編集 | ダミアン・マエストラギ |
キャスト
俳優 | 役名 |
---|---|
サムエル・ビンセント | マルワン |
アナマリア・ヴァルトロメイ | シグリッド |
ルブナ・アザバル | サミア |
あらすじ
チュニジア出身の14歳の青年マルワンは、パリで生活をしていた。彼は「アラブの春」(2010~2012年にアラブで起こった大規模な反政府デモ)に参加していたものの、それは意中の相手であるシグリッドに振り向いてもらいたいためであった。
ある日、彼がデモ活動を行っていた姿が新聞の一面に取り上げられ、一躍デモを象徴する人物となる。
その経験は彼に自信を付けさせ、生活自体も変わり始めるのであった。
評価
IMDB | 3.5/10 |
コメント
2016年制作のフランス映画です。あらすじにも書いたように、大規模デモ「アラブの春」を取り扱ったドラマです。
デモ=過激な内容という印象はありますが、本作では主人公のマルワンがシグリッドに振り向いてもらいたいという動機からデモを続けることもあってか、そこまで重い話とはならないようです。(上映時間80分なので、そこまで掘り下げられないでしょうしね)
監督は、ラムジ・ベン・スリマン。
本作が初監督作品となります。
他には短編映画が一作品と、まだ経験の浅い監督です。
ベルリン国際映画祭(2016)では、クリスタル・ベア賞でノミネートされるなど、活躍を期待させています。
スリマン監督が、初の長編映画でどのような手腕を見せているのか気になる作品ですね。
【日本未公開作】フランス映画「La troisième partie du monde」(2008)
作品概要
題名 | La troisième partie du monde |
公開日 | 2008/6/18(フランス) |
製作国 | フランス |
言語 | フランス語 |
上映時間 | 105分 |
ジャンル | ファンタジー、ミステリー、ロマンス |
スタッフ
監督 | エリック・フォレスティエ |
製作 | セドリック・ウォルター |
脚本 | エリック・フォレスティエ |
撮影 | パトリシア・アタナジオ |
編集 | アニック・ラウル |
キャスト
俳優 | 役名 |
---|---|
クレマンス・ポエジー | エマ |
ギャスパー・ウリエル | フランソワ |
エリック・リュフ | ミシェル |
あらすじ
フランスで不動産販売員を務めるエマは、フランソワというブラックホールや星間現象の研究者と出会う。二人は互いに惹かれ合うようになっていった。
しかし、ある日を境にフランソワは一切の痕跡を残さずに消えてしまう。
彼の行方を追うエマは、彼の兄弟であるミシェルと出会い、行動を共にする。
評価
IMDB | 5.6/10 |
コメント
2008年制作のフランス映画です。あらすじに「消えてしまう」と書きましたが、失踪的な意味ではなく、物理的に消滅するという意味で消えてしまいます。
そのため、ジャンルにファンタジーも含まれているわけです。
監督は、エリック・フォレスティエ。
本作が長編映画初監督作品で、唯一の作品となっています。
これ以降は、脚本に専念。いくつかの短編映画で脚本を務めています。
2019年には、クリスチャン・ヴォルクマン監督作「The Room」(日本未公開)にて、本作から11年ぶりに長編映画の脚本に携わりました。
本作では、科学やロマンス、ファンタジーなど、様々な要素を混ぜすぎて、自己満足的な作品となっているのがあまり評価が高くない理由となっているようです。
主演は、クレマンス・ポエジー。
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(2005)以降、フラー・デラクール役を務めているのが記憶に残っている女優です。
他にも『127時間』(2010)や『あしたは最高のはじまり』(2016)でヒロイン役を務めるなど、日本でも見る機会は多いかと思います。
また、本作でフランソワ役を務めているギャスパー・ウリエルは、フランスのマット・デイモンと呼ばれているそうです。(本作では消えますけど……)
内容がミステリアスかつファンタジーなだけに、結末を知りたい作品ですね。
【日本未公開作】メキシコ映画「¿Quéculpa tiene elniño?」(2016)
作品概要
題名 | ¿Quéculpa tiene elniño?(英題:Don't Blame the Kid) |
公開日 | 2016/5/13(メキシコ) |
製作国 | メキシコ |
言語 | スペイン語 |
上映時間 | 105分 |
ジャンル | コメディ、ロマンス |
スタッフ
監督 | グスタボ・ローザ |
制作総指揮 | モニカ・ロザーノ |
製作 | グスタボ・ローザモニカ・ロザーノ |
脚本 | グスタボ・ローザ |
音楽 | フェデリコ・ボナッソ |
撮影 | カルロス・イダルゴ |
編集 | カミロ・アバディア |
キャスト
俳優 | 役名 |
---|---|
カーラ・ソウザ | マリア・ユージニア(マル) |
リカルド・アバルカ | レナート |
ヘラルド・タラセナ | プルタルコ |
あらすじ
マリア・ユージニアは、メキシコ、ゲレーロのとあるホテルで目覚める。彼女はその前日、親友のダニエラとパウリーナと共に結婚式に出席していた。
そこで出会った男性レナートと共に一夜を過ごし、ホテルで目覚めたのであった。
やがて、マリアは自身が妊娠していることを知る。
父親が政治家であることから、彼女はスキャンダルを起こさないためにもレナートと結婚をしなくてはならなくなるのであった。
評価
Rotten Tomatoes | 一般:54/100批評家:54/100 |
IMDB | 6.6/10 |
コメント
メキシコ制作による2016年の映画です。一夜の誤ちから結婚までしなくてはならなくなるドタバタコメディとなっています。
監督は、グスタボ・ローザ。
メキシコ人監督として映画やドラマなどに携わっています。
本作を監督した2016年以降は、ドラマシリーズに専念。
2017年~2020年までは毎年なにかしらのドラマシリーズに携わっていました。
メキシコ出身ということもあって、メキシコを舞台にした作品が結構あります。
主演は、カーラ・ソウザ。
彼女もメキシコ出身で多くのドラマシリーズ、映画に出演しています。
そんなわけで、メキシコ色多めのコメディ映画になっています。
【日本未公開作】アメリカ映画「REAPER」(2014)
題名 | REAPER |
公開日 | 【最速】2014/10/6(イギリス)2015/6/6(アメリカ) |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
上映時間 | 90分 |
ジャンル | クライム、ホラー |
スタッフ
監督 | ウェン・ハン・シー |
制作総指揮 | ビクター・ナジャリアンサウド・シャワフ |
製作 | フレデリック・チポレッティジェームス・ジュルディナジ・ジュルディアレハンドロ・サロモン |
脚本 | マーク・ジェームスジェームス・ジュルディ |
音楽 | シーン・マレー |
撮影 | ヒロユキ・ハガ |
編集 | ニック・ヒルブレット・ソレム |
キャスト
俳優 | 役名 |
---|---|
ダニー・トレホ | ジャック |
ヴィニー・ジョーンズ | ロブ |
ジェイク・ビジー | ビル |
シェイラ・ビーズリー | ナタリー |
ジェームス・ジュルディ | ブラッド |
あらすじ
元カルトの指導者は、その罪により電気椅子による死刑を執行された。しかし、辛うじて生き残った彼は「死神」として戻って特殊な力を身につけ戻ってくる。
アントワーヌは、体調、食生活、気性など、あらゆる健康に気を遣ってきた。
しかし、50歳を迎えた頃、彼は心臓発作を起こし倒れてしまう。
それまでの健康管理が無駄であったことを知ったアントワーヌは、自身の生き方を変えることを決意する。
一方、ヒッチハイカーのナタリーはビルの車に乗せてもらったものの、故障をしたことからとあるモテールへ泊まることとなる。
そこで彼らは、犯罪者のボスであるロブ、その部下ブラッド、彼らの仲間であるトラックドライバーのジャックと出会う。
そのモーテルに復讐者と化した「死神」があらわれるのであった。
評価
Rotten Tomatoes | 一般:62/100批評家:?/100(評価なし) |
IMDB | 5.8/10 |
Rotten Tomatoes | 一般:43/100批評家:?/100(評価なし) |
IMDB | 6.1/10 |
コメント
2014年制作のアメリカ映画です。けれど、最速公開はイギリスという公開順でした。内容は、追跡者「死神」から逃げるホラーとなります。
どうやら、「死神」は電気椅子の処刑を受けたことで電気を扱う能力が使えるようになっているようです。
俳優陣には、ダニー・トレホ、ヴィニー・ジョーンズ、ジェイク・ビジーと、日本でもアクション映画で見掛ける濃い顔のおじさんたちが勢揃いしています。
監督は、ウェン・ハン・シー。
本作が長編初監督作。そして、唯一の監督作でもあります。
(プロデューサーとしては、2017年『Battle for Skyark』に関わっています)
ダニー・トレホは『マチェーテ』シリーズで大好きな俳優です。
本作でもマチェーテ(ナイフよりもデカい山刀)を使い活躍するシーンがあるようなので、ぜひ見てみたい作品です。
【日本未公開作】フランス映画「BARBECUE」(2014)
作品概要
題名 | BARBECUE |
公開日 | 2014/4/30(フランス) |
製作国 | フランス |
言語 | フランス語 |
上映時間 | 98分 |
ジャンル | コメディ |
スタッフ
監督 | エリック・ラヴェイン |
製作 | フランソワ・コルヌアウヴィンセント・ロジェ |
脚本 | エクトル・カベロ・レイズエリック・ラヴェイン |
音楽 | グレゴリー・ルイス |
撮影 | フランソワ・エルナンデス |
編集 | ヴィンセント・ズフラニエリ |
キャスト
俳優 | 役名 |
---|---|
ランベール・ウィルソン | アントワーヌ・シュヴァリエ |
フランク・デュボスク | バティスト |
フローレンス・フォレスティ | オリヴィア |
ギヨーム・ドゥ・トンケデック | イーヴ |
あらすじ
アントワーヌは、体調、食生活、気性など、あらゆる健康に気を遣ってきた。しかし、50歳を迎えた頃、彼は心臓発作を起こし倒れてしまう。
それまでの健康管理が無駄であったことを知ったアントワーヌは、自身の生き方を変えることを決意する。
評価
Rotten Tomatoes | 一般:43/100批評家:?/100(評価なし) |
IMDB | 6.1/10 |
コメント
2014年制作のフランス映画です。あらすじだけ見ると、人生を変えるようなドラマ映画に見えますが、ジャンルはコメディです。
人生を変えようとするアントワーヌと、それに振り回される周りの人々の関係をコミカルに描くのでしょう。
ただ、会話劇が多めなようで、評価は振るっていません。
監督は、エリック・ラヴェイン。
2006年から2~3年ごとに新作を挙げている監督です。ジャンルはコメディばかり。
本作は長編映画5作目となります。
主演は、ランベール・ウィルソン。
『マトリックス・リローデッド』(2003)、『マトリックス・レボリューション』(2003)にて、マトリックス内、最古のプログラムであるメロビンジアン役を演じ、4作目での出演も噂されている俳優です。
他にも、近作では『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』(2019)にて、犯人に翻弄される出版社のオーナー役でも活躍をしています。
割と有名映画のちょっとした役で出演していたりする俳優であるため、日本でも認知度はそこそこあるでしょう。
コメディとはいえ、会話がメインな本作。
日本語訳がないと少し見るのは難しそうですね。
【日本未公開作】アメリカ映画「Cherry Pop」(2017)
作品概要
題名 | Cherry Pop |
公開日 | 2017/9/22(アメリカ) |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
上映時間 | 79分 |
ジャンル | コメディ、ミュージカル |
スタッフ
監督 | アサード・ヤコブ |
制作総指揮 | ガダ・バラディヒドリー・ヤコブロイ・ヤコブ |
製作 | アレックス・ランプソスアサード・ヤコブ |
脚本 | ニック・ランダ |
音楽 | シェイナ・フェルムウェンディ・ジョー・スミス |
撮影 | ディエゴ・ギリー |
編集 | ニック・ランダ |
キャスト
俳優 | 役名 |
---|---|
ラーズ・ベルジェ | チェリー |
トッカラ・ジョーンズ | |
ジャレッド・カールソン |
あらすじ
小さなドラッグクラブ「チェリーポップ」に一人のパフォーマーが入った。自身を「チェリー」と名乗る男には婚約者もいたが、パフォーマーとしてステージに上がることを望んでいた。
しかし、彼が気に食わない他のドラッグクイーンのメンバーは彼をステージに上げさせようとしないのであった。
チェリーがステージに上がるまでの一夜をドラッグクラブの内情と共に描く。
評価
Rotten Tomatoes | 一般:31/100批評家:?/100(評価なし) |
IMDB | 4.4/10 |
コメント
2017年制作のアメリカ映画です。まず補足として、ドラッグクィーンとは男性が女性の姿をしてパフォーマーンスをすることを指します。
そのパフォーマーが集うクラブを舞台にした内容となっています。
そのため、ジャンルにはミュージカルとありますが、厳密にはパフォーマンスに当たります。
上映時間79分という短さから見てもおそらくそこまでガッツリとは時間を取らないと思われます。(メインの内容は、ドラッグクラブ内でのゴタゴタっぽいです)
評価はあまり振るっていません。
監督は、アサード・ヤコブ。
基本的に映画業界の人ではないらしく、ショートビデオ(ミュージックビデオなど)を手掛けています。
長編映画は本作が初。
そのため、映画的な表現よりもアーティスティックな表現が強いらしく、それが作品の評価の低さにもつながっているようです。
とはいえ、ロンドンの「インターナショナル・フィルムメーカー・フェスティバル・オブ・ワールド」では個人的に賞を受賞するなど、表現力の高さは評価されています。
今後、どのように映画業界に携わってくるのか楽しみな人物です。
ダンスや歌といった表現力が関わってくる内容は、言葉が分からなくても良し悪しが分かるもの。
79分という時間の短さも考えると意外に言語が分からなくても見れてしまうかもしれませんね。
【日本未公開作】ドイツ映画「The Poll Diaries」(2010)
作品概要
題名 | The Poll Diaries |
公開日 | 2010/9/16(カナダ)2010/12/17(エストニア) |
製作国 | ドイツオーストリアエストニア |
言語 | ドイツ語エストニア語フランス語ロシア語 |
上映時間 | 129分 |
ジャンル | ドラマ |
スタッフ
監督 | クリス・クラウス |
製作 | アレクサンドラ・コルデスメイケ・コルデス |
脚本 | クリス・クラウスオダ・シェーファー |
音楽 | アネッテ・フォックス |
撮影 | ダニエラ・ナップ |
編集 | ユタ・シュミット |
キャスト
俳優 | 役名 |
---|---|
ポーラ・ビール | オダ・フォン・シーリング |
エトガー・ゼルゲ | エボ・フォン・シーリング |
タンベット・トゥイスク | シュナップス |
ジャネット・ハイン | ミラ・フォン・シーリング |
あらすじ
1914年の夏、14歳のオダ・フォン・シーリングはベルリンを離れ、バルト海沿岸の祖先の家へと引っ越す。彼女の母親は引っ越す前になくなっており、オダは外科医の父親エボと共に生きることを受け入れていた。
そんなある日、オダは負傷したエストニア人アナキストを見つける。
彼女はそのエストニア人を父の研究室で匿い、ケガの治療を施した。
しかし戦争により、エストニア人はドイツ人、ロシア人との共存は難しい状況であった。
評価
Rotten Tomatoes | 一般:74/100批評家:?/100(評価なし) |
IMDB | 6.9/10 |
コメント
2010年制作のドイツ・オーストリア・エストニアの合作映画です。内容は、第一次大戦の余波がある中、エストニア人と遭遇したドイツ人の少女の姿を描くという、最近の作品だと『ジョジョ・ラビット』を彷彿とさせるような内容です。
ただ、当然ながら作風はシリアス。
少女の父親が解剖医ということもあってグロい描写もあるようです。
話の中心は、戦争ではなく少女の成長であるため、あくまでジャンルはドラマとなります。
監督は、クリス・クラウス。
日本では『4分間のピアニスト』(2007)や『ブルーム・オブ・イエスタディ』(2017)で名を知られる監督です。
本作はそんな2作品の間に制作された作品。
人種を越えた関係というのは『ブルーム・オブ・イエスタディ』でも見られており、少なからず本作の影響はあったものと思われます。
主演は、ポーラ・ビール。
日本では『婚約者の友人』(2016)や『未来を乗り換えた男』(2018)でヒロイン役を務めるなど活躍をしています。
1995年生まれで、本作の出演時には15歳でした。
とはいえ、その歳で主演を務めたのですから才能は確かなのでしょう。
こうして見ると、監督、俳優共に力のある人で内容も申し分のない作品。
ぜひ、いずれか日本でリリースしてもらいたいですね。